

こんにちは、海津あみです。
今回は、ちょっとずつ違和感が広がっていく……そんな短編集『変な絵』の感想をお届けします!
『変な絵』ってどんな話?
この本、いくつかの短編ミステリーが収録されてるんだけど、どれも「日常のちょっとした違和感」から始まるのが特徴なの。
過去に起きた事件や出来事の中に、何か変だなって感じるポイントがあって――
その“変な絵”がヒントになって、物語がじわじわ進んでいくの。
最終的に、ある人物の本音が明かされた瞬間は、ほんとにゾクッとしたよ……!
主人公がいない?それでもスッと頭に入る構成!
『変な絵』って、実は主人公らしい主人公がいないの。
でもね、それぞれの話に登場する人物がちゃんと特徴があって、誰が誰だかわかりやすかった!
全体的に平凡な人たちばかりなんだけど、ふとしたときに見える心の闇がリアルで……
それがまた、この物語の“日常に潜む怖さ”を引き立ててる感じだったなぁ。
「絵」がカギを握る…!
この作品の最大の特徴が、タイトルにもある“絵”。
作中には10枚前後の「絵」が登場するんだけど、そのどれもにちゃんと意味があるの!
最初は「ただの絵でしょ?」って思ってたのに、1枚1枚に仕掛けがあって、読み進めるたびに「うわっ、そういうこと!?」ってなる驚きが詰まってるの。

※上記画像はAIで作ったイメージです※
本編と違って解くような謎は隠されてませんからねっ!
情報は少しずつ…なのに、見事に絡んでくる展開!
読みやすいのに、情報の出し方がほんとに秀逸!
1話ずつヒントが少しずつ出てくるから、「ん?これ伏線かも?」って思いながら読めるのが楽しいの。
しかも、最後まで読むと「あのシーン、そういう意味だったのか〜!」って一気に繋がるのが気持ちいい!
登場人物のちょっとした行動やセリフにもちゃんと意味があって、伏線回収の気持ちよさがしっかり味わえる一冊でした。
『変な絵』はこんな人におすすめ!
- 日常の中に潜む“違和感”がテーマのミステリーが好きな人
- ゴリゴリの推理ものより、じわじわくる不穏さを楽しみたい人
- 短編でも、最後にちゃんと驚かされたい人
まとめ|読み終えたあとにゾワッとくる一冊
読んでる途中は「あれ?この人なんか変かも?」くらいの小さな違和感なんだけど
最後の最後で「そういうことだったのか〜!!」ってなる驚きが詰まってる。
絵の使い方も斬新だし、1つの話が短めなのに、どれも後味がしっかり残る感じで大満足でした。
日常にちょっと潜んでる闇系が好きな人は、ぜひ読んでみてね。
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