【ネタバレなし】『カラスの親指』感想|詐欺師とクセ強キャラたちの物語!

基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | カラスの親指 |
| 著者 | 道尾秀介 |
| 出版社 | 講談社 |
| ジャンル | 詐欺系ミステリー |
| 定価 | ¥743+税 |
レビュー者情報

レビュー日 2025/9/12
1. 評価表
| 評価項目 | 評価(☆1〜5) | コメント |
|---|---|---|
| ストーリー | ☆☆☆☆ | 巨大組織に追われる恐怖 |
| 登場人物 | ☆☆ | 社会不適合者ばかり |
| 世界観/設定 | ☆ | 特別な設定は無い |
| 読みやすさ | ☆☆☆ | 可もなく不可もなく |
| 展開のテンポ | ☆☆☆☆ | 動き出したら早い |
| インパクト | ☆☆☆☆☆ | 最後の衝撃がすごい |
| ボリューム | ☆☆☆ | 丁度いい |
| 総合評価 | ☆☆☆☆ | 圧巻なラスト |
※☆が多いほど良い訳ではない、サクッと読みたい時はボリュームは低いのが正解※
2. 感想
主人公は詐欺師。でもただの悪人じゃない。
主人公は詐欺師・タケ、冷静で論理的。
相棒のテツに厳しくも優しい。
仲間にも自然と手を差し伸べる。
面倒見がよく大人の余裕がある。
だが仕事は詐欺、人を騙すのが前提。
そこに複雑さが生まれる。
善人とも悪人とも言い切れない。
主要人物が全員クセ強すぎる!
主人公と相棒の詐欺師コンビのタケとテツ。
その後出てくる"姉妹"の妹はスリ師。
無職なのに家事を妹に押しつける姉。
そしてその彼氏。
正直、最初は「無理だ、この人たち」って思う。
だが読み進めると不思議と嫌いじゃなくなる。
クセ強キャラなのに妙に愛着が湧く。
ストーリーは前半と後半で激変!
【前半】
詐欺で生きる日々。
金を稼いでも結局はまた詐欺。
出口なし。
【後半】
一転して因縁の企業との対決が始まる。
ここから怒涛の展開、テンポ爆速。
読んでる側も心臓バクバク。
「どうやって騙す!?」「バレないのか!?」とハラハラが止まらない。
仕込みはすべて“あの人”だった!
圧巻なのはラスト。
待ち受けるのは衝撃のどんでん返し。
「え!?全部そういうこと!?」って叫ぶレベル。
最後は「完全にやられた!」と脱帽するしかない。
まとめ│読後は放心、そして語りたくなる!
最初はただの詐欺師の話かと思う。
でも最後には人間ドラマ、伏線、仕掛け……全部が爆発する。
「すごいもの読んだ!」と断言できる。
読み終えた瞬間、放心。
そして強烈に「誰かこの気持ちを共有させてくれ!」ってなる。
3. こんな人におススメ
- どんでん返しが大好物な人
- クセ強キャラの群像劇を楽しみたい人
- 爽快感と恐怖を同時に味わいたい人


