【ネタバレなし】『交換殺人には向かない夜』感想|ふざけてるのに本格なミステリー

基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | 交換殺人には向かない夜 |
| 著者 | 東川篤哉 |
| 出版社 | 光文社 |
| ジャンル | 交換殺人ミステリー |
| 価 | ¥648+税 |
レビュー者情報

レビュー日 2025/10/12
1. 評価表
| 評価項目 | 評価(☆1〜5) | コメント |
|---|---|---|
| ストーリー | ☆☆☆☆ | 最初から最後まで楽しめた |
| 登場人物 | ☆☆☆☆☆ | 表紙に載った奥様、女優、女刑事がいい |
| 世界観/設定 | ☆ | 特殊設定がすごい |
| 読みやすさ | ☆☆☆☆ | コメディ要素も多めで読みやすい |
| 展開のテンポ | ☆☆☆☆ | 場面は切り替わるけどわかりやすい |
| インパクト | ☆☆☆☆ | 事件はもちろん他の部分にも驚いた |
| ボリューム | ☆☆☆ | 丁度いいくらい |
| 総合評価 | ☆☆☆☆ | 深読みが止まらず楽しく読めました |
※☆が多いほど良い訳ではない、サクッと読みたい時はボリュームは低いのが正解※
2. 感想
奥様・女優・女刑事のキャラが強すぎる
まずキャラがいい。
表紙に載ってる「奥様」「女優」「女刑事」。
この3人がとにかく魅力的。
それぞれ立ち位置も性格も違うのに、ちゃんと物語を引っ張っていく。
キャラが立ってるから、読んでてテンポがいい。
コメディ多めだけどちゃんとミステリーしてる
この作品、登場人物はみんなけっこうふざけてる。
全員ボケてるし、ツッコんでる。
会話も軽妙でテンポがいい。
でも、ちゃんと事件は緻密に組まれてる。
笑いながら読んで、気づいたら真剣に推理してる。
タイトルの「交換殺人」に深読みさせられる
タイトルに「交換殺人」ってある時点で、読者の頭は勝手に推理モードに入る。
「実は交換殺人じゃないのでは?」って深読みが止まらない。
実際、物語はその期待をうまく上回ってくる。
「え、そうくるの!?」っていう展開が気持ちいい。
登場人物が少なくて場面転換もわかりやすい
この作品、場面の切り替わりは多い。
でも、主要な登場人物が1シーンにつき3人前後だから混乱しない。
読んでて「誰だっけ?」ってならないのがありがたい。
テンポのいい作品にありがちな混乱がなく、すんなり頭に入ってくる。
複雑な事件がちゃんとスッキリ終わる!
ミステリーで一番大事なのはラスト。
この作品、ちゃんと気持ちよく終わる。
複雑に絡んだ事件も、最後は納得のいく形で解決。
読後感がスッキリして、読み終えたあとに「やられた!」ってなるタイプ。
まとめ:キャラとテンポと謎解きのバランスがいい
『交換殺人には向かない夜』はコメディ要素は多めだけど、しっかり本格派。
複雑に絡み合った事件が最後に解けていくのがたまらない。
3. こんな人におススメ
- 複雑に絡んだ事件が好物
- ミステリー×ちょい笑いのバランスが好き
- 登場人物を覚えやすい作品がいい


