【ゼノブレイドクロスDE】レビュー探索・戦闘・やり込みを徹底レビュー
いいところ
世界観と世界規模
とある事情により、人類が地球から惑星ミラへ移り住むところから物語は始まります。
そして、移住先である惑星ミラを調査していくのが本作の大きな目的です。
本作の魅力は、何と言っても圧倒的な冒険感にあります。
未知の生物が至る所に生息しており、新しい地域へ足を踏み入れるたびに発見があります。
惑星そのものの規模が非常に大きく、探索しているだけでもワクワクさせられます。
また、惑星の調査を進めることでファストトラベル地点が増えたり、収入が増えたり、新たな地域を発見することで経験値を獲得できたりと、多くのメリットがあります。
そのため、プレイヤーは自然と探索に夢中になります。
実際に100時間以上プレイしていても、まだ見つけていない地域や新たな発見があるほど世界は広大です。
マップの端から端まで移動しようとすると、徒歩では1時間以上かかるほどの広さがあります。
しかし、ファストトラベル地点が豊富に用意されているため、一度訪れた場所へ再び向かうのに苦労することはありません。
さらに、本作は探索の自由度も非常に高いです。
その気になればゲーム序盤から徒歩だけで終盤エリアへ向かうこともできますし、無理やり泳いで遠方へ進むことも可能です。
調査や探索における自由度と規模感は、他のオープンワールドゲームと比較してもトップクラスと言えます。
クエスト関連
キズナクエストやノーマルクエストは、ストーリーや設定がしっかり作り込まれているものが多いです。
クエスト数も非常に多く、その数は100を軽く超えています。
さらに、シンプルクエストと呼ばれる「〇〇を持ってくる」「〇〇を倒す」といった、その名の通りシンプルなおつかいクエストも大量に用意されており、こちらも100を超える数があります。
ここまで聞くと、総数200以上のおつかいをこなさなければならない非常に面倒なゲームだと思われるかもしれません。
しかし、ゼノブレイドクロスは単純にそうとは言い切れません。
前述したように、本作ではクエストの有無に関係なく、惑星ミラの各地を調査していくことが重要になります。
そのため、おつかいクエストも「調査のついでに達成する」、あるいは「クエストを進めるついでに調査する」といった形で並行して進めることができます。
複数の目的を同時に達成できるため、一般的なおつかいクエスト中心のゲームと比べると面倒さは大幅に軽減されています。
とはいえ、クエスト数そのものが非常に多いのも事実です。
そのため、全てのクエストをコンプリートしようとすると、それなりの時間と労力が必要になります。
見た目装備
本作にはファッション装備機能があります。
この機能を利用すると、実際に装備している防具とは別の見た目を設定できます。
ゼノブレイドクロスでは性能を重視して防具を選ぶと、装備の組み合わせによっては見た目がかなり個性的になることがあります。
しかし、ファッション装備機能のおかげで、最強クラスの防具を装備しながらでも、自分好みの見た目を維持できます。
見た目を重視したい人でも性能を妥協する必要がないのは、本作の嬉しいポイントです。
戦術幅の広さ
本作は戦術の幅が非常に広いゲームです。
非効率なものまで含めれば、その数は100パターン以上あると言っても過言ではありません。
主人公は近接武器と遠隔武器を1種類ずつ装備できます。
近接武器は6種類、遠隔武器も6種類あるため、単純な組み合わせだけでも36通り存在します。
さらに、同じ武器の組み合わせであっても戦い方は大きく変わります。
例えば、フォトンセイバーとデュアルガンの組み合わせだけでも、
- 近接火力を重視した型
- 射撃火力を重視した型
- 潜在力を活かした型
- 全属性反射型
- 完全回避型
など、さまざまな戦術が存在します。
これほど多くの戦術があるため、全てを極めて「絶対にこれが最強」と結論付けられるプレイヤーはほとんどいないでしょう。
だからこそ、自分なりの最強ビルドや理想の戦術を見つけ出すことも、本作の大きな楽しみの一つです。
クリア後
本作はクリア後のやり込み要素も非常に充実しています。
ストーリークリア時のレベルは、おおよそ50前後になることが多いです。
しかし、レベル50の時点でも、自分より高レベルな敵は数え切れないほど存在します。
しかも、その多くはラスボスよりも強力です。
実際にフィールドを探索していると、ラスボスを上回る強さを持つ敵が至る所に生息しており、油断するとあっという間に返り討ちにされてしまいます。
そのため、ストーリークリアはゴールではなく、本格的な育成や装備集めのスタート地点とも言えるでしょう。
意見が分かれそうなところ
カスタマイズ性
本作は装備やデバイス集めに非常に時間がかかります。
最強クラスの装備を目指す場合、理想的なアフィックスの組み合わせを狙うことになりますが、
その確率は1/1000以下になります。
デバイスについても同様です。
インナー装備だけでも11個のデバイスを装着できますが、1個作成するのに3時間以上かかることもよくあります。
さらに、ドールは最大32個ものデバイスを装着できるため、全てを理想構成で揃えようとすると膨大な時間が必要になります。
ただし、本作にはオンライン要素も存在するため、理想装備や理想デバイスが簡単に揃ってしまうと、プレイヤー全員が似たような構成になってしまう可能性があります。
そのため、装備厳選に時間がかかるのはゲームデザイン上やむを得ない部分とも言えるでしょう。
見方を変えれば、それだけカスタマイズの幅が広く、自分だけのビルドを追求できるとも言えます。
メインストーリー
メインストーリーのボリュームは比較的短めです。
そのため、ストーリー重視のRPGを期待している人には物足りなく感じるかもしれません。
しかし、ストーリー自体の内容や演出の質は決して悪くなく、惑星ミラの謎に迫っていく展開は十分に楽しめます。
一方で、エンディングはやや曖昧な形で終わるため、人によっては消化不良に感じる可能性があります。
また、DE版で追加された新規ストーリーについても、個人的には無くても良かったと感じました。
追加要素として楽しめる人もいると思いますが、私としては本編の終わり方の方が好みです。
悪いところ
システムが複雑
本作はシステムが非常に複雑なゲームです。
武器種や格闘・射撃といった基本要素に加え、
- アーツ
- スキル
- 属性
- ソウルボイス
- ダブルリキャスト
など、多くのシステムを理解する必要があります。
さらにゲームを進めると、
- オーバークロックギア
- トリプルリキャスト
- アフィックス
- デバイス
といった要素も登場します。
覚えることは非常に多く、ストーリーをクリアした時点でも全てを理解できているプレイヤーは少ないと思います。
実際、私自身も原作プレイ済みでしたが、DE版で追加された「クイックリキャスト」の存在に気付かないままクリア後までプレイしていました。
クイックリキャストはアーツを連続で使用できる便利な機能であり、それほど重要な要素ですら見落としてしまうほど、本作のシステムは複雑です。
一方で、全てを理解しなくてもストーリークリア程度であれば問題なく進められます。
やり込みを進める中で少しずつ理解を深めていけるため、最初から全てを覚えようとする必要はありません。
無駄な装備が多い
本作には見た目重視の防具が数多く登場します。
特にタンクトップ系の装備は、色違いや柄違いだけでも50種類以上存在しています。
一度入手した装備はファッション装備として登録されるため、本来であれば売却しても問題ありません。
しかし、多くの装備は再入手が難しかったり、1個しか入手できなかったりするため、つい保管してしまいます。
さらに、見た目重視の装備であっても実用的な性能を持つものがあり、将来的に使う可能性を考えると簡単には手放せません。
その結果、装備欄が圧迫され、目的の装備が埋もれて見つけにくくなることがあります。
特にタンクトップ系の装備は属性耐性が優秀なものが多く、「いつか使うかもしれない」と考えて保管し続けてしまいがちです。
もちろん、パーティメンバーは最大4人なので、必要数だけ残して売却すれば済む話ではあります。
それでも、コレクション要素の強いゲームだけに、なかなか整理できないのは悩ましいところです。

